合併症に至るまで

合併症に至るまで

血管が曲がりくねると、そのカーブの部分には大きな流れのエネルギーがかかってくるので、ますます大きく変形します。自然の川と同じで、血管も、曲がり角や分岐点にあるプラークが何らかの加減で傷ついたり、破裂したりすることがあります。その時には、血管では血小板という血球成分が堤防の土のうの役割を演じ、決壊した血管の壁に貼りついて山のように盛り上がって栓になって、血管に穴があかないようにします。

そこにフィプリンとい繊維がまとわりつき、赤血球や白血球を巻き込んで大きな血液の塊をつくりあげます。これを血栓と呼び、それが血液の流れを邪魔して下流の組織に被害をもたらします。

この現象が脳で起これば一過性脳虚血発作を引き起こし、心臓であるならば不安定狭心症のように頻発する狭心症の症状を引き起こします。

一過性脳虚血発作とは、脳卒中と同じように言葉が出なかったり、手足が動かなかったり、意識を消失したりする症状が一時的に起こり、回復する病気です。血栓が血管をふさいでしまうほど大きな場合には、血流が完全にストップしてしまうので、脳の場合は脳梗塞、心臓では心筋梗塞を生じることになります。そのふさがってしまった血管が、血液を供給していた領域にある大事な脳神経細胞や心筋細胞を死滅し、その機能も失われます。

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