メタボリックシンドロームの症状や、メタボリックシンドロームの診断方法などを解説
心臓は循環器系の最も重要なポンプ機能を担う臓器ですが、脳、肝臓、腎臓などと同じように、自分自身も大量の血液から養分を取り入れて動いています。そしてまたほかのどの臓器よりも多くの血液を必要としています。
心臓の血液を送る血管は冠状動脈と呼ばれ、この冠状動脈の不具合で起きる病気には、総称や病態を表した名称など、さまざまな呼び方があり、冠疾患、急性冠症候群、虚血性心疾患、狭心症、心筋梗塞などがあります。
これらの病気は、冠状動脈の供給している血液量が、心臓壁を構成している筋肉が必要としている量を下回り、心筋が血液不足を生じることによって起こります。
そして心筋に血液不足が起きると、心筋内にあるセンサーである知覚神経を刺激されるため、独特の痛みが生じます。これを狭心痛と呼びますが、ろっ骨の間にある胸骨の背面で、名前の通りに挟みつけられるような、絞られるような痛みがあります。この痛いという情報が脳のある領域に伝えられると、死の恐怖として認識され、不安な気持ちに陥るため、ストレスを感じたときと同じように、脈が速くなって血圧が上昇します。
心臓には血管を拡張する生理活性物質が存在して、ただちに血管を拡張するために、狭心痛は数分間でよくなり症状は消失しますが、痛みの記憶はなかなか忘れられないようです。
また、運動しているときなどに心臓の血液需要が高まったことで発症する狭心症は、労作性狭心症と呼ばれ、冠状動脈が動脈硬化で細くなっているときに起こります。安静時狭心症は、血管内腔が細くなっているわけではないのに、血管が攣縮して生じるもので、比較的早朝に起こることが多いです。
狭心痛はたいてい10分以内ですが、30分以上経っても続いているようであれば、心筋梗塞の可能性があります。細い血管が血の塊で詰まってしまい、その血管を使って血液を補給されていた領域の心筋が死んでしまうのです。心筋梗塞の範囲が大きい場合は、不整脈や心室破裂で急死する可能性が高く、助かったとしても、その死んでしまった部位は本来の心筋のように収縮することもできず、従来の機能を果たせなくなります。心拍出量が減少することによって、上の血圧は低くなり、上下の血圧の幅が狭まります。この状態が心不全で、少しの運動でも息切れするようになり、生活が非常に不自由になります。