メタボリックシンドロームの症状や、メタボリックシンドロームの診断方法などを解説
腎臓は、血液を浄化する臓器です。つまり、不要な成分をこし出すのが役目であるので、大量の血液を取り込んで処理しています。
一般的に安静時には体中に配る血液の、ほぼ20パーセントに相当するほどの血液を取り込んで処理しています。そして腎臓は、脳と同じように、血圧が変動しても血液量が変化しないような自動調節機能が備わっています。
腎臓の血管は腎臓の血液量が減少することを感知して拡張し、他方で血管収縮物質のアンジオテンシンを産生させる酵素、レニンを放出することで血圧を高め、腎臓への血液量を確保します。
そしてそれにより腎臓の原尿をつくる装置である糸球体血圧を高めて、腎血流量がある程度減っても、尿を出して血液を浄化する機能を維持しようとします。
腎臓への血流量が減少すると、血圧が高まる方向に変化します。また、心臓から出る血液の20パーセントがやってくるというのは、それだけ血管が多いことを意味します。そしてその血管が打撃を受けるのが糖尿病です。さらに、高脂血症も同様に動脈硬化を起こしやすい病気です。高血圧、糖尿病、高脂血症が加われば、いかに腎臓の血管が打撃を受けるか想像できるでしょう。
腎臓の機能が損なわれると、体に不要な物質がどんどん蓄積します。その病態が尿毒症で、腎臓から排出できない不要な物質が血液中に残って吐く息から排泄するようになるため、尿毒症の患者が吐き出す息は尿の臭いがします。それでも不要な物質は処理しきれなく、放っておくと食欲がなくなり、体力は衰え、死に至ります。
しかし現在では、人工血液透析、腹膜透析、腎臓移植などの医療が進歩していますので、それらの力を借りて生き続けることは可能です。
かつては、腎不全の原因として糸球体腎炎が最も多かったのですが、現在ではメタボリックシンドロームのなれの果てである糖尿病が腎不全の最も大きな要因となっています。