高血圧を放置すると

高血圧を放置すると

高血圧が続くと、腎動脈の動脈硬化症が進行します。腎の動脈硬化が進行すれば、腎機能が低下して、さらに血圧は高くなります。この状態を腎硬化症と呼び、腎臓に入っている血管が細くなったり、閉塞してしまったりして、血液にこし器の糸球体が働きを失って繊維性の組織に置き換わり、動脈は硬くなります。

そうなれば、ますます糸球体に到達する血液量が減少するため、それを増加させようとさらに血圧を高めるしくみが作動します。血圧が高いと血管の動脈硬化が進行します。つまり、悪循環系を形成して腎機能は急速に悪化します。

典型的なのは悪性高血圧で、これは下の血圧が130mmHg以上で、眼底出血をともない、腎臓の働きが急速に悪化します。このような病気では、腎動脈の血管平滑筋層が肥厚し、その組織切片を顕微鏡で見ると、まる玉ネギを輪切りにしたときの断面のように、血管を構成する成分が肥大して内腔を狭めているのが見られます。このような状態のときには、腎糸球体への血流量が途絶え、糸球体は潰れてしまいます。これが悪性腎硬化症で、いずれ早期に腎不全になるものです。

しかし最近では、多くの方々が血圧を測定する機会が増えて、早期に治療を受けるようになったのと、優れた降圧薬が登場していることから、このような進行性の悪性高血圧を診察する機会は格段に少なくなっています。

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