足の動脈硬化や閉塞性動脈硬化症

足の動脈硬化や閉塞性動脈硬化症

動脈硬化症は、脳、心臓、腎臓だけでなく、全身の血管で起こります。脳、心臓、腎臓は重要な臓器であるがゆえに、その不具合が比較的早期に症状として現れるので、早めに気づくことができます。

閉塞性動脈硬化症とは、腹部大動脈および下肢動脈の動脈硬化によって血液の流れが悪くなり、慢性の血流障害を起こした症状のことです。人間は立っている時、足元などの低い部位の血管では、心臓とその血管との高さの差に相当する水圧が、通常の血圧に加わっています。つまり、心臓よりも下にある血管は上半身に比べて、常に相対的に高血圧状態にあるといえます。そして、それだけ動脈硬化症が起きやすくなっているのです。

下半身の血管が細くなったり詰まっていたりしても、比較的症状は現れにくいのです。なぜならば下半身の血管は、心臓、脳、腎臓などと違って、詰まった血管があったとしても、ほかの細い血管が障害のある部位にバイパスとして血液を運ぶことができるからです。それに加えて動脈硬化症を起こすような高齢者は、通常はそれほど激しい運動をしないので、血液量を大量に必要としないからです。

下半身で血液を必要としている主な組織は、筋肉です。筋肉を激しく使うときには、多くの血液を必要とします。血管が動脈硬化症で狭くなっていたり途絶したりしていると十分な血流を保つことができないので虚血となり、狭心症の際の狭心痛と同じように筋肉の痛みを感じます。

閉塞性動脈硬化症になると、たとえば100メートル歩くだけで痛みで立ち止まらざるを得ず、しばらく休むと虚血が解消するので再び歩き出すのですが、また100メートルも歩かないうちに立ち止まる、ということになります。これを間欠性跛行といい、閉塞性動脈硬化症の特徴的な症状です。

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