ラクナ梗塞

ラクナ梗塞

手足は普通に動くのですが、磁気共鳴画像装置の検査を受けると、脳組織の中で正常な像が斑点状に欠落する病変がみられることがあります。高齢者では多少なりとも、このような病変が見られるようになります。

これをラクナ梗塞あるいは無症候脳梗塞と呼び、通常の脳梗塞と区別しています。このようなラクナ梗塞が増えてくると、全般的に脳の機能が衰え、脳血管性認知症という痴呆状態になります。

この病気の特徴は、日常的な会話などは問題なくできるのに、緊張が切れるとボケ症状が出てきます。ラクナ梗塞があると、近い将来に脳梗塞を起こす確率が数倍高くなります。したがって、ラクナ梗塞は私たちが最も陥りたくない病気である脳卒中の予兆なのです。そしてこの脳卒中の主要原因がメタボリックシンドローム、糖尿病や高血圧です。

このような梗塞は特殊な血管系をもっている臓器に特異的に発生します。すなわち、終末動脈と称し、1本の動脈が一定の組織範囲を独占的に支配する血管系であるため、その1本の血管が詰まっただけで、その領域は破壊するのです。脳、心臓、腎臓、脾臓などがそうした臓器です。

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